富士フイルムには「ビューティー&ヘルスケア事業部」があります。スキンケアやヘアケア、サプリメントなど、その写真分野で磨いてきた技術を大いに活用しています。
「餅は餅屋」と昔からことわざでも言われているように、何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番良いということのたとえであり上手とは言え素人では専門家にかなわないということを意味します。しかし、富士フイルムにおいてはあえて専門外であるからこそ、富士フイルムにしかできないことを追求することでその業績を伸ばしてきたと言えます。
これまでどこの化粧品会社でも使っていた原料が、富士フイルム独自のナノ化技術によりナノ成分として新しい価値を付加されて生まれ変わる。そこにはどこも真似のできない強みと他社との差別化を生み出し、結果として現在の躍進があるのだと思います。
もちろん、自社だけではこの成功はなかったはずであり様々な協力企業との連携にも二の足を踏まずに柔軟に挑戦していった結果だと推察できる。
この躍進はこれまで写真技術において積み上げてきた実績と経験が基盤にあるからこそであり、確固たる自信と裏づけがあるからこそ成しえたこと。今後も富士フイルムは新たな分野でその研究開発力と経験値を積み上げることで躍進していくことは間違いないだろう。またどんなに時代が変わっても会社を作り上げた元である「富士フイルム」という社名を変えることはないのではないだろうか。