私達一般人にとって、富士フイルム=写真フイルムやデジカメの会社というイメージをもっている方がほとんどだと思われますが、実は医療現場においては確固としたシェアとブランド力をもっており、写真フイルムやデジカメ分野より大きな事業だと言います。実は知らなかった富士フイルムについて。
富士フイルムは写真分野と並行して実は医療分野を大きな柱としています。「人々のクオリティ・オブ・ライフの更なる向上に寄与する」という企業理念から、より予防・治療の領域へ事業を拡大するにあたり、その延長線上にあったのが「アスタリフト」でした。
アスタリフトのコンセプトはアンチエイジング、すなわち予防の領域としての一環なのです。確かにデジカメの普及とともに写真フイルム市場が減速していったことも化粧品事業へ参入する要因のひとつだったかもしれませんが、確固たる会社の信念の上に必然的にアスタリフトが生まれたということです。
また富士フイルムしかできない化粧品への貢献の方法として、本当に肌の奥まで届くコラーゲンを開発したことにある。カラーフイルムにも使われているコラーゲンの研究はどこにも負けない研究量と膨大なデータを保持している富士フイルムにとって、このコラーゲンの極小化が他社との差別化に大いに役立ったのです。
化粧品事業への他業種参入で大成功を収めている所以はこの地に足のついた開発研究の成果であり、また進化し続ける富士フイルムの成功だと言えます。